村の住職交通事故で急逝す [エッセイ]

村の住職交通事故で急逝す

私がタイ東北地方(イサーン)のチャイヤープーム県でも辺境の地であるこの地に9年前に住み着いたときには、もうすでにこのお寺の住職はここで精力的に活動していた。
最初の三年間はまったく会話にならなかった。
なによりこの和尚さんの話している言葉がまったく聞き取れなかったのだ。
タイ東北地方(イサーン)の言葉のルーツがラオス語であることをつきとめた私は、
すぐにラオス語の学習を開始した。
私のつたない話し言葉でも、なんとか理解してもらえるところまで来ていた。
私はこの和尚さん(僧侶)を心の底から信頼し、私の死後の面倒をみるように依頼までした仲だ。 和尚さんの年齢は私より一回りくらい若い。それでこの和尚さんに私の死後の人生を託してみたのだ。
今から、3ヶ月前にタイのサラッブリー県で、この和尚さんと弟子たち総勢4人交通事故で死亡してしまった。
私はこの和尚さんを本当に信頼していたので、大きなショックを受けてしまった。
入安居の行事で村に戻っても、この寺の住職はもう二度と村人の前に姿をあらわすことは無い。 淋しかった。
私の死後を託した人が私より先に逝ってしまうなんて。
残された村のお寺は、不思議な静けさで満ちていた。

srachai from my home in Chiyaphum.

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